- 出演者
- 林修 角谷暁子 マギー 野々村友紀子 モモコグミカンパニー
オープニング映像。
2024年7月3日に新紙幣が発行。1万円札に印字された数字の前に並ぶAAと印字された新紙幣はインターネットのオークションで30万円で落札されたという。数字の後にもAAが並んでいるとさらにプレミアがつくとのこと。また、AAのAAでゾロ目であれば100万円の価値がつくものもあるという。
新紙幣に切り替わった目的は偽造防止。またもう一つの理由はタンス預金のあぶり出しだという。実際、タンス預金はわずか数カ月で10兆円減ったという。1万円札はこれまで福沢諭吉でタンス預金をしていたが、渋沢栄一に変わったためタンス預金を別のものに変えようと切り替える人も出てきたとのこと。また今の物価高も理由にあるという。カレーライス物価指数は23年11月には316円だったが、2024年11月に過去最高の377円とのこと。
新紙幣が発行されたが、キャッシュレス化が進んでいるため、紙幣の発行量は減少傾向。去年秋には、10か月連続で発行数が減った。キャッシュレス化が進んだ理由のひとつは、券売機。店では、新紙幣発行に合わせ、新紙幣に対応できる券売機に替える必要がある。費用は、1台100~150万円ほどだという。
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キャッシュレス化が進んだ背景には、シニアにデジタルツールが浸透し始めたこともある。支払いに現金を使う割合は、2018年には世代間に差があったが、2023年にはほぼ同じになっている。デジタル地域通貨とは、地域限定のキャッシュレス決済のこと。2020年くらいから増え、今では全国約230の自治体で導入されている。高齢者に人気なのが、岐阜県養老町の「養老Pay」。地元の商店街などで使用できる。万歩計などのアプリと連動し、決められた歩数を達成するとポイントが付与される。1ヶ月間、決められた健康活動をこなすと、最大500円分のポイントが貯まる。養老Payを使って買い物をすると、家族に通知が届く見守り機能もある。町民の半数が登録し、70代が一番利用しているという。都内でも、区によってデジタル地域通貨を行っているところがあるという。
デジタル地域通貨のなかには、独自のコミュニティー通貨もある。鎌倉市のデジタル地域通貨「クルッポ」は、市内にある給水スタンドでマイボトルに給水すると、50クルッポがゲットできる。ペットボトルのゴミを減らす活動に貢献したという理由でポイントが付与される。市役所にあるボックスに、資源プラスチックを持って行くと、200クルッポがもらえる。ポイントは、ケーキ店で売れ残り商品と交換するなど、決められた用途で使える。
牛丼でおなじみの吉野家がダチョウ肉を使った丼を去年8月に1週間限定で販売。牛丼(並)が498円に対し、オーストリッチ丼~スープ添え~は1683円。強気な価格設定だったが、用意した6万食は完売したという。吉野家は牛肉の相場や輸入規制に左右され続けてきた。2003年にはアメリカで牛の病気「BSE」が発生。2004年2月、牛丼の販売を全店で中止した際には一大ニュースになった。牛丼の代わりにカレー丼などを販売したが、売り上げは半減した。2年後、牛丼が復活。量を確保できないため、価格は以前よりも100円以上値上がりしたが、人気は衰えていなかった。現在、牛丼の割合は半分。リスク分散のひとつだという。そんな社長が自ら目をつけたのがダチョウ。牛の赤身肉に近い味だと思い、ダチョウ肉に可能性を感じたという。ダチョウは自社牧場で育てている。茨城・石岡市にある「SPEEDIA RANCH石岡」では約500羽のダチョウが育成されている。牛は2~3年で出荷となるが、ダチョウは1年で成長するため、飼育効率がいい。社長はこれでおおむね日本一の規模。これを10倍・100倍にしないと産業畜産のレベルにならないと話した。去年、期間と店舗を限定して販売した理由は吉野家全店で賄えるほどのダチョウ肉が生産できなかったから。現在、ダチョウの飼育数を少しずつ増やし、牧場を拡大している。生産した肉は全国の系列店約20店舗に卸している。ダチョウ肉は他の肉と比べて低脂肪・低カロリー・高タンパク。社長は今後もダチョウ肉の普及に力を入れていきたいという。マギーはオーストリッチ丼という名前が良くない気がする。牡丹肉や桜肉のように素敵な花の名前に変えたら、みんな飛びつきやすいと思うと話した。
去年、ダチョウ肉丼「オーストリッチ丼~スープ添え~」を1683円で販売した吉野家。しかし、吉野家のダチョウは食肉としての利用だけでは赤字。そのため、ダチョウからとれるオーストリッチオイルを使ったスキンケア商品を販売し、黒字化を実現している。オーストリッチ丼と同じタイミングでスキンケアブランドを発表。「グラマラスエイジングクリーム 40g」の値段は1万6500円。
JR東日本がピーク時間帯以外に利用できるオフピーク定期券の割引率を去年10月1日から15%に拡大。オフピーク定期券はそれぞれの駅で定められたピーク時間帯以外で使用可能な定期券。新宿駅の場合、最も混雑する7:30~9:00を避けて改札を通ればお得になる。立川駅⇔新宿駅の通常定期券(6か月分)は7万350円、オフピーク定期券(6か月分)は5万9200円。1万1150円お得になる。
15%もお得になる「オフピーク定期券」。ラッシュの時間帯だけのために多くの車両や設備を用意しなければいけない状態だった。JR東日本は混雑を避けるため、列車の本数を増やすなどで対応してきたが、さらなる問題が。朝のピーク時には出払っていた車両も、昼ごろになると戻ってきて車両基地はいっぱいに。ピーク時にしか使わない車両でも毎日の清掃やメンテナンスは必須。ピーク時にしか使わない車両が増えるほど、コストがかかるという。そこでピーク時の利用者数を分散し、コストを削減するためにオフピーク定期券が生まれた。現在、オフピーク定期券は約20万人が利用。しかし、目標の半分くらいの実績だという。実際にオフピーク定期券を導入しているJR東日本のグループ会社に話を聞いた。川井克憲常務は全て通常の定期券代を支払っている。その中でオフピーク定期券を買うのか、通常の定期券を買うのか本人の判断に任せていると話した。対象者の約6割がオフピーク定期券を利用しているという。社員からはピークシフトをして通勤した方が肉体的・精神的にリラックスして仕事に入れる。モチベーションも上がるという声がある。
オフピーク定期券について、野々村友紀子はみんなにとっていいような気がするなどと話した。ある調査によると、時差出勤制度を導入している企業は48.4%。しかし、実際に時差出勤をしている社員は2割以下が56.5%。時差出勤制度があっても、ほとんど利用していないのが現状。取引先のスケジュールに合わせなければならないことが時差出勤できない理由だという。
「LIFE IS MONEY」はテレ東BIZ、TVer、U-NEXTで配信中。テレ東BIZでは林先生が企業の方たちと課題解決のために議論する「LIFE IS MONEY特別版 林会議」も配信中。
通勤・通学の時に起こるラッシュの問題。林修は通勤・通学は無駄な時間だと思っている。通勤・通学をしなけれがいけないという根本的な考えから変えていく必要があると話した。
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