骨があるため避ける?魚離れに画期的な対策

2025年2月27日放送 11:12 - 11:21 テレビ朝日
大下容子ワイド!スクランブル ピックアップNEWS

日本が世界に誇る和食文化。その中心にあるのが「魚」。しかし、今、魚の年間消費量はピーク時と比べて半分に落ち込んでる。魚料理が嫌われる理由の1位は、骨があることだという。琵琶湖にほど近い滋賀県立大学では、魚離れを解決する養殖がおこなわれている。杉浦省三教授(60)が新たな技術開発に取り組んでるのは、魚の骨を柔らかくする研究。秘密は”エサ”だという。リンを取り除いたエサで魚を養殖すると、骨に含まれるリン酸カルシウムの量が減り、骨が柔らかくなるという。杉浦教授は独自に、このエサを開発し、実用化にむけてコスト削減に取り組んでいる。現在、技術が完成しているのはコイ、フナ、ニジマス、ティラピア、モロコの5種類。魚の健康状態には全く影響しない。杉浦教授は大学を卒業後、シリアの養殖場、ハーバード大学の研究室などで魚の養殖技術を学ぶ。日本に戻ってきたのは20年前。海外で得た技術を活かした養殖の研究を始めようとしたが、学校の施設は使えず、かやぶき屋根の家を購入し、自宅と実験場を整備し、研究を行っていたという。井戸水の温度は年中一定に保たれており、魚に最適な飼育環境となっている。杉浦教授が30年以上研究してきたリンを取り除いたエサ。骨の柔らかい魚を作るだけでなく、海洋汚染などの環境汚染の負荷もおさえる。去年、世界的な学術誌から魚のエサの設計に関する論文を打診された。杉浦教授は、「世界中でこういう研究をしてる研究者は他にいない。渡しがやめたらもう誰もやらない。だからやるしかないと思う」と語った。


キーワード
ハーバード大学滋賀県立大学農林水産省ニジマス琵琶湖コイアユフナモロコシリアティラピアオイカワカワムツアイダホ大学ししゃも青年海外協力隊アメリカ持続可能な開発目標

TVでた蔵 関連記事…

エネルギー“地産地消”で村おこし (大下容子ワイド!スクランブル 2025/2/27 10:25

孤独を防ぐ”高齢者食堂” (大下容子ワイド!スクランブル 2025/2/26 10:25

高齢化進む 自治会役員 担い手不足で存続の危機 (大下容子ワイド!スクランブル 2025/2/25 10:25

「水素で平和」学生の提言 (大下容子ワイド!スクランブル 2025/2/24 10:25

物価高で注目 お得な直売所 なぜ多い?千葉・鎌… (ズームイン!!サタデー 2025/2/22 5:30

© 2009-2025 WireAction, Inc. All Rights Reserved.