- 出演者
- 村上龍 小池栄子 鈴木誠
オープニング映像。
今日のテーマは、「“小売の巨人”しまむら「どん底」からの復活」。埼玉県・さいたま市に住んでいる、大河内さんという一般の家庭を取材した。大河内さんの家族は全員が、「しまむら」で買った衣料品を身に着けていた。大河内さん一家が、「しまむら」の商品の魅力について語った。
今日の内容のダイジェスト映像。売り上げ6000億円超、最強巨大チェーン「しまむら」大逆襲の舞台裏。
- キーワード
- しまむらファッションセンターしまむら
埼玉県・さいたま市の「しまむら 三室店」を取材した。店内では多くの客たちが商品を選んでおり、「Tシャツを探す時は宝探しっぽい」などと話した。ある客は、17点もの商品を買った。それでも値段は、18364円と安かった。しかし一点あたりの平均単価は、2013年は791円だったが、現在は959円と上がっている。
2009~2023年度の「しまむら」の売上高と営業利益のグラフが表示された。2017年度から落ち込み、2019年度からV字回復した。その理由の1つが、「オリジナルブランドで大躍進」。前述の大河内さんが、ある「しまむら」の店舗を訪れて、「しまむら」のオリジナル商品を幾つかチェックした。その中には、「シーズンリーズン」というオリジナルブランドの商品もあった。「シーズンリーズン」は、30~40代女性向けのオリジナルブランドであり、30代向けファッション雑誌「InRed」「リンネル」と共同開発されたもの。「しまむら」は「シーズンリーズン」以外にも、17のオリジナルブランドを展開している。続いては、さいたま市の「しまむら」の本社を取材する。
本社の中には、大勢のサプライヤーが集まっていた。サプライヤーとは、商品を売り込むメーカーや商社の担当者のこと。「しまむら」は、自社では商品の製造をせず、約600社のサプライヤーから商品を仕入れている。チーフバイヤーの古瀬恵さんがサプライヤーと、値段や枚数について交渉した。その後、番組の取材に応じて、サプライヤーとの信頼関係について説明した。続いて、前述の「シーズンリーズン」の新商品商談会が始まった。広い部屋に、500以上の商品サンプルが用意された。あるサプライヤーが、「こんなに大々的にやるのは、このブランドだけ」と話した。このブランドは1商品あたり、約1万着もの発注がある。チーフバイヤーの長谷川大樹さんが、数多くの商品サンプルをチェックして、サプライヤーと交渉を行い、皿海衣料というメーカーのワンピースを選んだ。皿海衣料の稲山昌美さんが、「選ばれて良かった」と話した。
「しまむら」がV字回復したもう1つの理由が、「高機能で客をつかむ!」。まず、「しまむら」の「超COOL 汚れにくい!!ひんやり持続ラグ」という商品が紹介された。これは、「しまむら」の高機能なプライベートブランドの商品。このように「しまむら」には、高機能なプライベートブランドがある。その1つである「FIBER DRY さらっとドライスリッパ」は、150万足も売れた。「しまむら」の社長の鈴木誠さんが、店内でそのスリッパを手に取り称賛した。その後、「しまむら」の社内でチーフバイヤーの東恭平さん達が、そのスリッパについて会議をした。東さんが、そのスリッパの2020年、2021年、2022年、2023年のバージョンを紹介して、それらについて説明した。毎年、履き心地を改良しているという。このように「しまむら」は、商品力を強化してV字回復し、過去最高の売り上げ6350億円を達成した。
番組レギュラー陣の村上龍、小池栄子、ゲストの「しまむら」の社長の鈴木誠さんが、スタジオに登場した。スタジオには、「しまむら」のオリジナルブランドの衣料品が用意されていた。それらは、「10~20代向けのブランド」「30~40代向けのブランド」「50代向けのブランド」「60代向けのブランド」の4種類に分かれていた。「30~40代向けのブランド」は、前述の「シーズンリーズン」だった。「60代向けのブランド」はコシノヒロコ監修の「アッシュ・イデアル」というブランドだった。それらについて、鈴木さんが説明した。また、鈴木さんが、年代別のブランド戦略やサプライヤーとの交渉などについて説明した。
東京・渋谷区の商業施設「渋谷モディ」。その中にある、期間限定の「しまむら」の店舗が紹介された。この店舗には、10~20代の若い女性をターゲットにした商品が揃っている。店内で若い女性客たちが、この店舗の商品を称賛した。この店舗の商品を揃えたチーフバイヤーの岩崎伸也さんが、この店舗の商品について説明した。「しまむら」は、今後3年で約150店舗を出店する計画だが、このように都市部にも進出していくという。「しまむら」の前身は、1953年創業の「島村呉服店」。後に「しまむら」となり、国内店舗数日本一のアパレルチェーンとなった。この番組の2013年11月に放送された回でも、取り上げられた。当時の映像が紹介された。しかしネットショップの台頭などにより、2010年代後半から売り上げが低迷した。2020年、鈴木さんが社長に就任した。
この番組をTVerで配信中だという告知。
- キーワード
- TVer
「しまむら」は3期連続で減収減益となった。2020年、社長に就任した鈴木さんは、管理職の集まる会議で謝罪をした。広告宣伝部の岡田咲希さんと商品6部の池田由佳梨さんが、当時の驚きを語った。また、鈴木さんが当時の心境を語った。
- キーワード
- しまむらファッションセンターしまむら
その後、「しまむら」は商品改革を行った。利益率を上げる為に売れ筋を重視して、商品数を限定した。ある日、「しまむら」の本社で社員達とyumi.さんが、コラボ商品について商談をしていた。yumi.さんは、フォロワー数12万人の女性インフルエンサー。チーフバイヤーの長谷川大樹さんがyumi.さんと商談を行い、チーフバイヤーの樋口耕平さんがインフルエンサーの強みについて説明した。「しまむら」は、50人以上のインフルエンサーとコラボしている。続いて社長の鈴木さんが、数多くの折り込みチラシを紹介して、それらについて説明した。また、社内で社員達がデジタル広告を作成している様子が紹介された。そして広告宣伝部の高木康士朗さんが、「しまむら」の公式インスタグラムのデジタル広告について説明した。
再び番組レギュラー陣の村上龍、小池栄子、ゲストの鈴木さんがスタジオに登場した。そして鈴木さんが、自分が社長に就任した時の気持ち、管理職の集まる会議での自分の謝罪、インフルエンサーとのコラボ、都市部への出店などについて説明した。
- キーワード
- しまむらファッションセンターしまむら
続いては、東京・練馬区に住んでいる松崎至穂子さんの自宅を取材する。松崎さんが自宅でスマートフォンを使い、「しまむら」のオンラインストアで商品を購入した。オンラインストアで購入した場合、自宅での受け取りも可能だが、送料がかかる為、8割以上の客が店舗で受け取るという。店舗で受け取れば送料はかからず、試着も可能。松崎さんも店舗へ受け取りに行き、試着をして購入した。さらに、ついでに店内を見て回り、複数の商品を購入した。このように、オンラインストアで商品を購入した客に、店舗に来て貰い、「ついで買い」をして貰う事で、平均購入額が1200円増加したという。
再び番組レギュラー陣の村上龍、小池栄子、ゲストの鈴木さんがスタジオに登場した。そして鈴木さんが、「しまむら」の強み、「しまむら」の流通網のオンラインストアへの活用、「しまむら」の改善すべき点などについて説明した。
- キーワード
- しまむらファッションセンターしまむら
最後に、村上龍が今回の感想を書いた「編集後記」というタイトルの文章を紹介する。「しまむらは、庶民の味方だ」などと書かれていた。
- キーワード
- しまむらファッションセンターしまむら
次回予告。