- 出演者
- 池上彰 土屋太鳳 名取裕子 坂下千里子 加藤清史郎 ウエンツ瑛士
都内某所にある住所非公開のウルトラシリーズの屋台骨を支える工房を取材。カラータイマーや変身グッズ、怪獣たちに命を吹き込んでいる。造形工房は総勢25人、20代から30代が活躍する若いチームだが造形師の品田冬樹さんがチーフとして造形を手掛けている。この工房では若い職人たちが先輩たちから怪獣づくりの哲学などを学ぶ。若きプロフェッショナルの亀田さんは最近では地球防衛隊特殊部隊ロボットアースガロンのパーツを手掛け念願の怪獣を制作することになった。
ウルトラシリーズの怪獣たちには社会風刺や教訓となる物語が込められてきた。メトロン星人は人間同士の信頼関係を壊し地球を乗っ取ろうとする。人気者のカネゴンはお金が好きな少年の成れの果て。カネの亡者に警鐘を鳴らす。ひっそり生き延びていた古代怪獣ゴモラは大阪万博の見せ物に引きずり出された。円谷英二のふるさと、福島・須賀川市では子どもたちから空想の怪獣を募集した。入選したのは色鮮やかで子ども好きの怪獣などいたらいいなというものばかり。そんななか異色作が市内の小学校に通う加藤陽向くん(8)の作品。学校のない日は弟と怪獣ごっこで更に怪獣を空想しそのイラストを描くのが日課という。受賞作の怪獣がなぜ泣いているのかの謎について「もともと小さく可愛い怪獣で人間に可愛がられていたが人間の食べ残しを食べていたら大きくなり凶暴だと攻撃されて泣きながら戦っている」と説明した。陽向くんの夢は町のウルトラ通りに自分が空想した怪獣を並べてもらうこと。
マレーシアのショッピングモールではウルトラマンが活躍する姿を見せていた。仕掛け人は円谷プロの若きチャレンジャーという。四国では過疎の町に続々と若きチャレンジャーがやってくる様子が見られた。蒲鉾店の20代素人社長の奮闘や、78歳にして年商1000億円を目指す社長の姿も伝えていく。
「ウルトラマン」は円谷英二が生み出した作品となっているが、世界各地で人々の心を掴んでいる。シャノン・ティンドル、ジョン・アオシマによる「Ultraman: Rising」はアニー賞ノミネートを果たし、ウルトラマンカードゲームも海外でも展開されている。海外展開のし掛け人は円谷プロの南谷佳で、東南アジアでのイベントを前に若手に任せようとしていた。南谷さんは若い子には大変なこともあるが客に直接触れられる場を楽しんでほしいと話している。マレーシアでも葺き替えでの放送が行われていて、子どもたちが大喜びする姿も見られた。現地では戸倉光浩によるプランニングが行われていて、戸倉さんはイベントで見たウルトラマンの大きさに圧倒されたといい、いつかは自分もそれを伝えたいという夢も持っていたという。イベントは立ち見が出るほどの盛況ぶりだったが、子どもたちと目線が合うように像は目線を下に下げるようにしていた。戸倉さんは入場者の多さからイベントを早めると、会場の熱気は更に高まる様子が見られた。そして、ウルトラマンが現れると歓声が上がりボルテージが高まっていった。戸倉さんはかっこよさや面白さをどこの国でも楽しんでもらえるようにしていきたいと振り返った。
2085年に衰退する日本の未来を変えるため、2025年は大きなターニングポイントになるなどと紹介された。
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関東などから中学生が徳島県に向かう様子が見られた。向かったのは県内の神山町の神山まるごと高専で、校歌「KAMIYAMA」は坂本龍一が携わっているのが特徴。ここは旧神山中学校をリノベーションしたのが特徴で、中学校を卒業すると5年にわたり専門教育を受ける高等専門学校となっている。1学年約40人で志願倍率は毎年約10割となっている。テクノロジーとデザインで人間の未来を変えると言うコンセプトを掲げ、全寮制で寝食を共にしながら互いを高める狙いがある。学生からも世界に行きたいと言う声や、企業という新しい道を知ることができると言う声が聞かれている。掲げるのは起業家の育成だが、ディー・エヌ・エーの南場智子さんも熱視線を送る様子が見られる。
2023年に開校した神山まるごと高専。起業家の育成を掲げる全国でも珍しい学校。著名な経営者による授業などが行われ、11の民間企業が運営を支えている。学費は実質無償。奨学金の基金を設立し、パートナー企業から1社あたり10億円を寄付してもらっている。まるごと高専を仕掛けたのは東京にあるIT企業「Sansan」。社会を変えるのが起業家の使命なら山ほど課題を抱えた地方でやることにこそ意味があると、町の課題解決にも学生は一役買っている。熱い思いを持つ10代がやってきたことで地域にも活気が戻ってきた。2年生の山口空さんは中3の夏にまるごと高専を知り、ここしかないと入学を決めたという。今年1月下旬、空さんは同級生や後輩と5人でIT会社をスタートさせた。ビジネスパーソン向けに会社訪問をスムーズにするアプリを開発。スケジュール管理や目的地へのルート確認、入館まで全て1つのアプリで行えるという。会社訪問の余計な手間を省けるというのが売り。空さんはビジネスとしてやっていけるか学校の授業で富士通の役員らに相談した。役員からは「こういう製品だったらいくら払うがほしい。それがなかったら全部アウト」などと厳しい言葉が投げかけられた。空さんは「厳しい視点からのフィードバックはありがたい」などと話した。空さんは多くの企業を訪問する父親のためにこのアプリを考えたといい、「求めてくれる人が一番近くにいるのでまずは形にする」などと決意を述べた。
大阪・夢洲は4月から始まる「大阪・関西万博」の建設現場。ここでも神山まるごと高専の学生が奮闘している。徳島県からパビリオン製作の依頼があり、校内で募集して4人が選ばれた。担当しているのは関西の魅力を発信するパビリオンの徳島エリア。伝統工芸や特産品など地域の魅力を発信する空間の演出やデザインを任された。その中でひときわ頭を悩ませているのが1年生の藤原六花さん。展示する台の製作を担当する。デザインを「水」にまつわるもので統一しようと考えていた。デザインと起業の両方に興味を持ち入学した六花さん。講師である建築家・溝端友輔さんと共に進める。渦潮をイメージした台は回収したペットボトルを材料に3Dプリンターで製作。さらにここへ徳島の伝統工芸「藍染」により水のグラデーションを強調する。六花さんは「高専生がやったということで、自分にもできるという可能性が広がるきっかけになればいい」などと話した。
2月下旬、東京・渋谷に、仲間と会社を立ち上げた神山まるごと高専2年生・山口空さんがやって来た。訪ねたのは、学校の運営に携わるIT企業・Sansan本社。開発中のアプリを試してもらう。企業の入館用QRコード・移動ルートの確認・移動ルートの確認・訪問日程の管理などができる。実際に現場で働く人の声を聞き、改善に役立てたいと考えた。課題をひとつひとつクリアしながら夏のサービス開始を目指す。神山まるごと高専・理事長・寺田親弘さんは「答えが出てから動くのではなく、動きながら考えればいい。『とりあえずやってみる』が起業家の”生き方”。『成功するか』より『成長するか』」と話した。
会社員・安藤玲と2085年から来た経産省エージェント・諸星規律のやり取りが流れた。
福岡・博多駅の改札前で開催されていたのは、九州の隠れた名産品を販売するイベント。「古式かまぼこ」は創業135年の老舗の一品。1本918円。売っているのは、吉開のかまぼこ・4代目・林田茉優さん、27歳。経営の素人だったが、3年前にかまぼこ店の社長を継いだ。親族でも弟子でもないのに、なぜ老舗の社長に?
吉開のかまぼこ・4代目・林田茉優さん、27歳。経営の素人だったが、3年前にかまぼこ店の社長を継いだ。福島・みやま市・吉開のかまぼこ工場へ。かまぼこ作りの陣頭指揮をとる林田さんの姿が。材料には、エソという魚のすり身を使う。食品添加物・卵白・でんぷんを全く入れないかまぼこは業界でも珍しいという。生みの親は3代目・吉開喜代次さん。林田さんが吉開さんと初めて出会ったのは、事業承継について学んでいた2019年の大学4年生のとき。当時74歳だった吉開さんは体への負担から休業中で、林田さんは後継会社を探し奔走。買手が見つからず3年が経過した2021年、福岡のIT企業「フロイデ」が吉開のかまぼこを買収。社長として白羽の矢が立ったのが林田さんだった。受け継がれた「秘伝のレシピ」。思い切って、以前は約300円だった値段を3倍の918円に変更。贈答品としてネット販売も開始。しかし売り上げは伸び悩んでいる。新たな販売先を求め、林田さんは度々東京を訪れている。狙うは、かまぼこを板わさとして提供しているところが多い、そば店。次々と飛び込み営業。まだ2件だが、新たな販売先を見つけていた。高級料亭・京都吉兆は、蒸す前のすり身を食材として活用してくれている。新たなチャレンジとして地元企業と協力して商品化を進めているのが、離乳食。
テンポスホールディングス・社長・森下篤史さん、78歳。大学卒業後、電化製品のトップ営業マンを経て、1997年に50歳でテンポスバスターズを創業。そのビジネスは、中古の厨房機器・テーブル・イス・食器などの販売。森下さんはいまや テンポスグループ10社を束ねる、ホールディングスの社長。2024年度見込みの売上高は約470億円、従業員は約2300人。目下の最大の課題は、後継者問題。その準備がついに始まった。月に1度、グループ会社の社長や役員30人が集められる。この場で、森下社長は「社長のイス争奪戦」を宣言。有力候補のひとりが、ディースパーク社長・伊藤航太社長、43歳。会社は新宿にある。2023年度見込み売上高は18億円。人材を飲食店などに派遣。森下社長から設定された目標は、来期には売上高32億円、3年以内に100億円のハードルを越えなくてはならない。4日後、インドネシア・ジャカルタの地に伊藤さんが乗り込んでいた。向かったのは、郊外にある日本語学校。売り上げ倍増に向け、いま一層力を入れているのが外国人人材の獲得。ことし中に、インドネシア・ミャンマー・タイ・ネパールから500人を迎え入れる計画。森下さんと林田さんがスタジオで質疑応答を受ける一幕。部下の新しい挑戦に対する上司の態度について語った。
森下篤史さん、林田茉優さんの「 次世代に伝えたい言葉」。林田さんは「チャレンジした先には失敗もあるが、その先には実現したいものにたどり着く」という言葉に押されてここまで来たと話した。
佐々木蔵之介と二階堂ふみが演じる役のやり取りが流れた。
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2人のミッションは無事完了。「あきらめない思い」が世界を変えた。
東京・港区のホテルの一室には、英語でスピーチする高校生の姿が。主に10代〜20代が集まっている。才能ある若い世代を後押ししているのが、ソフトバンクグループ・孫正義会長兼社長。2016年、孫正義育英財団を設立。学費の支援や海外で学ぶ場を提供している。孫氏は「日本がダメなんじゃなくて、日本にある潜在能力をもっている若者たちを、型にはめないで、どんどんイマジネーションを刺激する。飛び抜けた人間を称えるような日本になってほしい」と話した。