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箱根の飲食店で人気のメニューを紹介。老舗「富士屋ホテル」で楽しめる季節の一品「ポルチーニとブラウンマッシュルームのキッシュ」、「Restaurant35」で人気の箱根西麓牛を使った「牛フィレステーキピラフ(箱根西麓牛)」など。湯本の「知客茶家」では自然薯を使った料理が人気。主に伊勢原産の自然薯を使用。
神奈川県伊勢原市で自然薯農家を営む中村さん。秋から冬にかけて1.5万本を手作業で収穫する。自然薯はもともと山に自生する植物で縦に伸びていくが、畑では収穫しやすいよう斜めに育てる。おいしく育てるため、納豆菌を含んだ液体をまいて土壌を山に近い状態に戻すなどの工夫。
オープニング映像。
新鮮なイノシシ肉と地元の野菜。さらに自然薯の団子をみそ仕立てで煮込めば、豪快な山賊鍋の完成。中村さんは8年前まで広告関係の会社員だった。趣味の家庭菜園で様々な作物を育てるうち自然薯栽培に惹かれたという。51歳で農家に転身。しかし、どこで畑が借りられるのかも分からず、様々な土地を訪ね歩いた。素人同然の中村さんを受け入れてくれたのが伊勢原市だった。意気込んで始めた自然薯作り。ところが初めての収穫で異変に気付く。葉に斑のようなシミ。さらに育ちの悪い自然薯が多く混じっていた。調べてみると多くの農家が悩まされているウイルスが原因だった。中村さんが向かったのは県の農業技術センター。ウイルスフリーの苗作りに挑んだ。茎の先端からウイルスに感染していない部分を抽出し、試験管で培養。緻密な作業なため失敗も多かったという。実験開始から2年、自然薯のウイルスフリー化に成功した。4年目には全国の特産品コンテストで賞に輝くなど栽培を軌道に乗せることができた。今は地元の生産者や飲食店関係者が集う町おこしの会にも参加している。今冬、中村さんは自然薯を使ったご当地グルメの開発に乗り出した。料理の新作を依頼したのは伊勢原市の食材を活かした料理で地元の食通に愛される和食の名店。腕を振るうのは4代目の水嶋徳男さん。
専門店で聞く!今日から使えるシェフの技。山芋専門店の匠は自然薯石焼きとろろご飯。自然薯を丁寧にすりおろし、昆布だしとみそを合わせる。とろろ料理はトロトロ食感を引き立てる食材と合わせるのがポイント。高菜と麦飯に混ぜて、合わせ醤油を注いで焦げ目が付いたら、自然薯のとろろをたっぷり。さらに自然薯料理の匠は大ぶりにスライスし、そのまま素揚げ。バター醤油で炒める。ポイントは皮をむかずに使うこと。香ばしい皮の風味を味わえる。一方、自然薯農家・中村さんの新作ご当地グルメ。自然薯に合わせるのは地元でも採れるマイタケ。
自然薯農家と老舗和食店の4代目が挑む新作ご当地グルメ。すりおろした自然薯でマイタケを包み、パン粉をつけて160度の油で揚げる。あおさと焼きのりが香ばしいとろろフライの完成。出来上がった自然薯とろろフライを携えて中村さんはある場所へ。
エンディング映像。
次回予告。