ノンストップ! 沼から来た。
豊洲市場ドットコムの青果バイヤー・八尾さんが柿についてプレゼンする。柿は、甘柿と渋柿の2つに大きく分けられる。いずれも渋み成分があるが、甘柿は、成長時に渋みが変化し、自然に甘い柿になる。渋柿は、収穫後に渋抜きをすると、甘みだけを感じられる。八尾さんがおすすめ柿ひとつめは、和歌山県産の黒あま柿。八尾さんは、木になったまま渋抜きをし、1ヶ月ほど木になったままにすると、味が凝縮されるなどと話した。2つ目のおすすめは、西条柿。カット面が花の形をしていることから、映えると注目されているという。八尾さんは、鎌倉・室町時代から流通していた柿で、渋抜き技術の向上などにより、近年は生でも食べられるようになった、中国地方の一部でしか栽培されていないなどと話した。
おいしい柿の見分け方について、八尾さんは、おいしくなるにつれて、果肉が詰まって皮が割れる、それを柿自体が修復した痕を条紋と言う、条紋があるのはおいしい証拠などとし、ブルームは天然の油脂成分で、果物が乾燥から身を守るために出すもの、これがあるものは熟成が進んでいるなどと話した。柿の保存方法について、八尾さんは、かたいほうが好みの場合は、ラップに包んで冷蔵庫に保存する、やわらかくしたい場合は、風通しの良い場所で、常温保存すると少しずつやわらかくなるなどと話した。太秋柿は、柿の入口として人気のある品種で、軽さが魅力だという。柿は、ヘタを下にして保存すると、鮮度が落ちにくいという。長く保存する場合は、ヘタに濡らしたペーパーをあてて、袋などに入れて冷蔵保存する。愛媛県産の富士柿は、大きいもので1玉500グラムにもなる。やわらかくして食べるのがおすすめだという。八尾さんは、ことしはカメムシの被害も出ていて、手頃な価格で出回る可能性があるなどと話した。ミニ柿は、皮ごと食べられるのが特徴。八尾さんは、新潟・佐渡で発見された希少な品種、栽培している人が少ない、和食の会席の一品料理などで使われるなどと話した。