2025年5月2日放送 22:00 - 22:54 テレビ東京

ガイアの夜明け
【絶品メシ!その味を絶やすな〜このままでは廃業です〜】

出演者
長谷川博己 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像が流れた。

絶品メシ!その味を絶やすな
”絶品”ラーメン店が閉店 なぜ?涙の最終日に密着

東京・板橋で20年以上続くラーメン店は、取材当日も賑わっていた。珍珍珍は地元に愛される店、豚骨+鶏ガラ出汁の名物「トンコクラーメン」は他にない味と常連客がイチ押しするメニュー。珍珍珍は人気のチェーン店として、かつて関東を中心に100店舗以上を展開していた。しかし、現在は高島通り店だけ。残る唯一のオーナー・山崎成人さんは69歳、38歳で珍珍珍の店舗オーナーとなって以来人気の味を守り続けてきた。しかし、営業は3月30日まで。閉店・廃業することになった。山崎さんは独身で跡継ぎがいないため、この店は自分で終わり。最近は平日の売り上げに苦しんでいたが、最終日には大勢の客が来ていた。物価高に負けじと踏ん張ってきた姿を馴染みの客は知っている。午後6時、用意していた200食は閉店時間の前に売り切れた。最後の客は20年以上通っていると言う夫婦。別れ際には記念にどんぶりが欲しいと言い、オーナーの山崎さんに「長い間ご苦労さまでした」とねぎらいの言葉をかけていた。今後は高齢者施設の送迎ドライバーに転職するという山崎さん。跡継ぎがいない影響で倒産・廃業が増加している日本。一昨年、史上最悪を記録してそのまま高止まり。さらに今年、団塊世代が75歳以上になった。日本は超高齢社会に突入した。待ったなしの後継者問題、店主たちの技と思いを守るすべはあるのか。

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トンコクラーメン帝国データバンク板橋区(東京)珍珍珍 高島通り店
”焼きチーズカレー”の名店に異変

世間はGW食べ歩きにはいい季節。群馬・高崎にある人気店にも大勢のグルメ客が…と言えたのは去年まで。「カレーハウス 印度屋」2代目店主の周東祐一郎さんと店に入るが、賑わいは2度と戻ってこない。一年前は客がひっきりなしで、メディアにも度々紹介されていた印度屋。客のお目当ては「焼きチーズカレー」。愛されてやまない絶品メシ、2代目の周東さんは2023年28歳という若さで店を継いだ。創業者である先代に弟子入りし、先代が認める腕前になった。1983年創業した印度屋、初代店主の荒木隆平さんと妻の千波さんが夫婦二人三脚で人気店に育てた。その後、大病を患った荒木さんは後継者探しに乗り出し、そこに現れたのが周東さんだった。しかし、周東さんが店を継いだ1年後に、愛される店・愛される味を残して先代の荒木さんは還らぬ人に。周東さんが店を続けてくれる、それが夫に先立たれた妻の唯一の救いだった。先代が試行錯誤の末に作り出した”魂の味”。これを使ってくれと、託された手書きのレシピ。記された門外不出のスパイスの配合。あれから1年、火の消えた厨房。料理のぬくもりも消えて大切なスパイスも放置されたまま。先代からもらった手書きのレシピは”なくした”という。

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カレーハウス 印度屋焼きチーズカレー荒木千波荒木隆平高崎市(群馬)

口コミを見てみると、「二代目店主、気概は立派」と周東さんへの励ましがある一方、「なんか違う気がする」「先代の味が好みで通った方々にはお勧めしません」といった厳しい声も。後を継ぐ難しさ、客足は思うように伸びず。売り上げに苦しむ中で周東さんは、同時に営むダーツバーの利益を印度屋に注ぎ込んだ。総額2000万円ほどだという。結果、2025年2月に閉店。店を受け継いでから1年10か月後のことだった。

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Bar ostim高崎市(群馬)
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カレーの名店と夫を失い…妻は? 

創業から42年、絶品カレーで人気をはくした印度屋が今年2月に惜しまれつつ、その歴史を終えた。2代目が後を継いでわずか2年足らず。レシピも常連も屋号も、全てを譲って旅立った先代。夫婦2人で0から始めた店に活気が戻ることはもうない。妻の千波さんに取材を申し込んだが、カメラを向けられるのはまだ辛すぎるからと文章で思いを打ち明けてくれた。夫婦で続けてきた印度屋、関わった全ての人に感謝の気持ちを綴った上で「カレーハウス 印度屋」があった事を思い出してほしいと記されていた。店を受け継いでも続けることの難しさ。

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カレーハウス 印度屋嘉人荒木千波荒木隆平高崎市(群馬)
超人気バンドが愛した洋食に危機?

「今のうちに食べておかなきゃ!」そう思わせる店が東京・世田谷にもある。「レストラン えいらく」、1967年創業の街の洋食店。人気バンド「Mrs.GREEN APPLE」も通ったという名店。その味は王道にして絶妙。一番人気は「チキンファンタジー」、卵で包んだ鶏もも肉にデミグラスソース。意外なハーモニーが楽しめる。時代を超えて愛され続ける絶品メシ、それを作るのは佐藤光男さん82歳。「チキンファンタジー」の由来は、生クリームをかけた瞬間に「ファンタジーみたいな感じ」だと話す。20代の頃、修行した店で親方から受け継いだレシピ。今では作れるのは佐藤さんだけ。店の華は妻の美代子さん83歳。若き日の2人はまるで映画スター、結婚した2年後に「えいらく」を開業した。それから58年働き詰めて、繁盛して。美代子さんは最近、膝が痛むという。一人娘の恵子さんが毎日手伝いに来るが、「私には荷が重い」と後を次ぐ予定はない。この店も後継者不在。

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Mrs. GREEN APPLEオムライスチキンファンタジーハンバーグレストランえいらく世田谷区(東京)

看板を下ろすしか道はないのかと匙を投げかけた時、光が差し込んだ。近況を聞きつけ、牛丼でお馴染みの「吉野家ホールディングス」が提案を持ちかけてきた。現場責任者の藤田新さんから提案されたのは「アトツギレストラン」、2024年10月にスタートしたばかりの仲介サービス。サイトに登録して全国から広く跡継ぎ希望者を募る、店側の登録は無料。面接を経て候補者を絞っていく。この店の味を未来へ、藤田さんは跡継ぎに困る店を1軒1軒訪ね歩いている。イタリア料理店を皮切りに、飲食業界で30年行きてきた藤田さん。料理人が我が店を持ち一国一城の主になりたい気持ちや、愛され続ける店がどれだけ貴重かも肌身で知っている。

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はなまるうどんアトツギレストランシェアレストラン吉野家ホールディングス藤田有紀
吉野家が老舗を守る新サービス

「アトツギレストラン」は運営する吉野家ホールディングスにどんなメリットをもたらすのか。牛丼の吉野家だけで全国に1259店舗ある大企業。他にも「はなまるうどん」やラーメンにも手を広げている。拡大路線の中で、外食文化の底上げは企業としての至上命題。そして生まれたこのプロジェクト、スタッフは藤田さんを含め2人。社内ベンチャーとして武重準さんが発案し、手探りで始めたところ。アトツギレストランの鬼門はお試し期間、店側は定休日などを使い跡継ぎ希望者に一定期間営業を任せる。店には家賃が支払われ、吉野家側は20%の仲介料を受け取る。お試し期間を終え両者が合意すれば、営業権が売却されるという仕組み。吉野家側の狙いの1つは「メニュー開発」、コラボメニューなども視野に入れている。

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せたが屋はなまるうどんアトツギレストラン中央区(東京)中華そば ふくもり吉野家吉野家ホールディングス

新たな挑戦に産みの苦しみはつきもの。跡継ぎが正式に決まった店はまだない。この日は、老舗飲食店がひしめく東京・神田へ。まだ登録は10店舗ほど、足で稼いで増やすしかないため飛び込みで直接話しを聞く。歴史も絶品メニューもあるのに、跡継ぎがいない店を探し歩く。そんな中で朗報が、アトツギレストランのサイトに新たな店の登録があった。新宿の「呑みや ふるさと」創業から26年、こだわりは全国の酒蔵から取り寄せた選りすぐりの日本酒と、素朴ながら丁寧な仕事が光る一品料理。一番人気「大人のポテトサラダ」は創業時からのメニュー。黒胡椒とカラシがたっぷり効いて酒が進む。店の主は、越智亨さん71歳。かつては広告会社を経営していたが、8年前当時のオーナーから誘いを受け「ふるさと」の3代目になった。コロナ・物価高・人手不足と厳しい環境を切り抜けてきたが、自身の年齢もあり店を手放そうかと考えている。

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呑みや ふるさと大人のポテトサラダ新宿区(東京)神田錦町 更科神田(東京)豚角大根煮
難航…ポテサラをダレが継ぐ?

吉野家HDの藤田さんが、この日店に訪れた。「ふるさと」の跡継ぎ希望者が現れたという。今回応募してきたのは、2人。越智さんに引き合わせて面談を行う。実はこれまで、すでに4人と面談してきたが経験が浅かったり、店舗運営の具体性に欠けていたりで跡継ぎ探しは難航している。この日最初にやってきたのは、飲食店経営者の松井昇さん58歳。東京・恵比寿で80年以上続く和食店「魚竹」、松井さんは4代目のオーナー。20年近く店を支えてきた。その自信があって今回の応募に踏み切ったという、熟練スタッフを送り込む準備もできている。膝を突き合わせてじっくりと店の運営方針を話し合った。

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吉野家ホールディングス渋谷区(東京)魚竹

続いて2人目、山田高央さん42歳。現役の料理人で、実業団の陸上部の寮で選手たちの食事を作っている。創作料理も好きで自分の店を持つことがずっと夢だったという。しかし、一国一城の主になるには資金が必要。そのため、初期費用が抑えられる「アトツギレストラン」に大きな魅力を感じた。店を譲るということは、客を譲るということ。そこが難しさ。それから1か月、跡継ぎ候補が決まりお試し期間に入るという。藤田さんも立ち会う。

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U-NEXTテレ東BIZ
”大人のポテサラ”を未来へ!

この日、「呑みや ふるさと」の跡継ぎ候補がやってくる。オーナーの越智さんが、悩みぬいて選んだ人物。引き合わせた藤田さんも立ち会う。選ばれたのは、現役の料理人・山田さん。決め手は山田さんの実直な夢と、店を進化させたいという熱意だった。まずは見て学び、慣れたところで普段は定休日の土日の営業を受け持つ。マッチングサービス「アトツギレストラン」、最初の制約。山田さんは早速厨房へ、

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呑みや ふるさと新宿区(東京)

「呑みや ふるさと」の4代目候補になった山田さん。まずは名物、カラシと黒胡椒たっぷりのポテトサラダを伝授された。正式な跡継ぎになるかは半年後の判断。

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呑みや ふるさと新宿区(東京)
(エンディング)
エンディング

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