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今日は津軽海峡で獲れた春を告げるごちそう・サクラマスが主役。「鮨割烹 東寿し」では握りや春巻きなどで提供。「レストラン パザパ」ではコンフィなどで提供されている。
サクラマスは渓流で育つのヤマメの一部が海へと下った魚。1年ほど北の海を回遊し、産卵のために沿岸に戻ってきたサクラマスを狙って漁を行う。青森・むつ市大畑の漁師・濱田さんは主に定置網漁でサクラマスなどを獲っている。大畑ではサクラマスが花見の時のごちそう。漁師が漁で期待しているのは貴重な「板マス」だという。
オープニング映像。
津軽海峡で獲れる貴重な魚が板マス。大きく育ったサクラマスのことで、板のように幅広い事からその名がついた。青森・大畑のサクラマスを盛り上げるために奮闘しているのがマルコウ水産の大水さん。元青森県漁連の職員として各地に駐在した経験があり、大畑の魚や漁師に惚れ込み2021年に移住した。大畑の魅力を発信し力になりたいと、現場を知るために3年間漁師として修業した。上質な魚を良い状態で届けるために始めたのが船上活じめ。サクラマスは足がはやいため神経じめをして鮮度を保つのが大切で、この技を周囲に広めている。今は仲卸の会社に勤め、サクラマス本来の味を引き出すための仕立てを行っている。こだわりは熟成で、5日間氷水に浮かべることで旨味が増す。大水さんの仕立ては料理人にも評判になっている。
青森・むつ市にある「アグレアーブル」の竹川シェフはむつ市で生まれ、20代で東京の有名店で修業。故郷に戻り地元食材を生かした料理を生み出している。竹川シェフはサクラマスをこれまではパスタなどに合わせてきたが、今回は新作料理に挑戦。切り身に塩を振り、身と皮に切り分ける。身はオーブンで軽く焼き、皮はじっくり焼くのがポイント。
竹川シェフがサクラマスの新作料理に挑戦。サクラマスの皮の脂で根菜などを焼き風味を移す。半生に焼いた身を野菜に乗せれば「サクラマスのミキュイ」が完成。料理を仕立て人の大水さんらに食べてもらった所「マスの旨味を凝縮している。」などと感想をもらった。続いてサクラマスのアラ汁から作った出汁に味噌などを炒め、紫黒米と大水さんが仕立てた生ハム風のサクラマスなどを加えリゾットに。さらに定置網でサクラマスと共に獲れるヤリイカにリゾットを詰め、サクラマスの出汁で炊く。
サクラマスのリゾットを詰めたイカを炊いて、赤ワインと味噌のソースと焼いたサクラマスの皮などをあしらえば「サクラマスのリゾット詰め イカ飯風」が完成。大水さんらは「リゾットがサクラマスの出汁を吸っていて一つにまとまっている。」などと感想を述べた。
エンディング映像。
次回予告。