- 出演者
- マツコ・デラックス アイスマン福留
今回はアイス評論家のアイスマン福留さんがコンビニからご当地アイスまで今すぐ食べたいアイスを紹介していく。
アイス業界では現在コンビニ限定などの留め型商品が勢いを増しているといて、アイスクリーム市場は2012年度から1.5倍の約6082億円規模まで拡大している。ハーゲンダッツは今年日本上陸40周年を迎え、今回40周年を記念したハーゲンダッツ 「紅苺−完熟−」を販売した。ハーゲンダッツはその土地土地の食材を使用するため製造国によって微妙に味が違うといい、日本では北海道・釧路エリアの生乳を使用している。このようにアイス業界は目覚ましい拡大を続けているが、近年の異常に早いアイス開発のルーティンの弊害でレジェンドアイスたちが次々消えているという。また種類を増やすために果物を凍らせただけのものやアイスを装った洋菓子なども増えているという。
今回はアイスマン福留さんが後世に残したいレジェンドアイスや地元で愛されるローカルアイスなどを紹介していく。
マツコの知らないアイスの世界、販売終了してしまったアイスを紹介。宝石箱は1978年のアイスで赤や緑があり色と香りがついた氷が散りばめられた商品だった。最近ではザクリッチ、チーズスティックなどがあった。マツコさんがCMに登場していたデッカルチェの赤城乳業はガリガリ君で勝負していたがコンビニとタッグを組むようになり様々な商品を作るうちに製品の製造技術が上がったとアイスマン福留さんは話した。コンビニはデータを持っているので流通とタッグを組み客との距離感を縮めたということ。大ヒットした明治の馬果房は2019年、以前番組に登場したエルコーンは2021年に復活したが現在は終了、ダブルソーダも販売終了している。アイスマンさんはレジェンドアイスを守るため秘策として「コンビニだけでなくスーパーでアイスを買うことも忘れないで」と紹介。スーパーによって色がありサミットでは佐賀県竹下製菓のブラックモンブランなどを販売しているという。スーパーにはメーカー問わずのアイスが並んでいてイオン川口前川店には@FROZENという冷凍専門店が併設、全国の珍しいご当地アイスなどが選べる。
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- うまか棒イオン 東雲店イオンモール川口前川エルコーンガツン、とみかんガリガリ君 ソーダ味サミットストアザクリッチセルフチョコレートクラッシュ!チョコミントダブルソーダチーズスティックデッカルチェトッピンぎゅ~!フタバ食品ブラックモンブランライフロッテ佐賀県埼玉県宝石箱明治森永乳業森永製菓水まんじゅうつるんぷるん竹下製菓赤城乳業@FROZEN イオン川口前川店
スーパーで出会える!守っていきたいレジェンドアイスを紹介。メロンボールはスーパーなどにあるがセブン-イレブンなどでもボールアイスのカテゴリで置いてあることもある。ホームランバーは現在昔ながらの銀紙タイプと箱タイプの2種類がある。箱タイプでは当たりくじは中にQRコードがあり貯めたポイントでプレゼント抽選に参加できるという。他にも1978年発売のチョコなど3つの味が楽しめる3色トリノは一度販売終了したが要望で2010年に復刻、東北地方で人気のビバオールも1990年代に終了したが2023年に復活、子供から人気を博したおっぱいアイスは高知県の久保田食品で1台の製造機で作り続けているという。2015年に冬アイスの世界で紹介したビエネッタはマツコが言ったことで再ブレイク、その後アイス業界全体にパリパリブームが来たという。Z世代のビエネッタ認知度を調査したところ4%だった。
新商品が次々と発売される裏で姿を消しつつあるレジェンドアイス。レジェンドアイスを救う方法2:SNSを活用して海外にアピール。海外で日本のアイス人気が高まり昨年度の輸出量は9689トン。特に日本の食文化を反映したアイスが人気。アメリカは「明治エッセルスーパーカップ 抹茶」、香港やフィリピンでは「雪見だいふく」が人気だという。SNSやメディアで取り上げられることで売り上げが大きく伸びる傾向があり、中でもSNSの影響で海外で人気が爆発したアイスが「BRULEE」。過去に焼アイスを販売していたものの上手くいかず2017年にBRULEEを発売。日本のプレミアムアイスはハーゲンダッツの独壇場。ハーゲンダッツの価格帯で売れるアイスをどんどん発売も敵わず。ところがSNSで拡散されたのがきっかけで大ヒット。HPのアクセスは前年比の1200%。高級感あふれるパッケージと高品質、表面を割って食べるという独特な体験が海外では味わえないと外国人の間で人気が爆発している。
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新作が年間500種類以上も変わり続けるアイス業界ではレジェンドアイスも日々進化。異常な企業努力を続けるレジェンドアイス2選を紹介。「チョコモナカジャンボ」は1972年に発売。ジャンボ職人の渡辺裕之は毎週ジャンボを購入し、買ったチョコモナカジャンボの皮を削り水分値を計測。店頭のモナカの水分値の違いを調査していた。チョコの壁は2023年にチョコモナカジャンボに導入し、モナカの継ぎ目から入る湿気を防いでいる。チョコの壁は渡辺裕之のチームが5年かけて開発。「バニラモナカジャンボ」はチョコモナカジャンボよりアイスのクオリティが高いという。チョコモナカジャンボは乳脂肪分が少なくサッパリした「アイスミルク類」で、バニラモナカジャンボは乳脂肪分が多く濃厚な「アイスクリーム」類を使用。出荷職人の田崎靖朗は生産量や出荷量などを調整。チョコモナカジャンボはパリパリ感を保つため、製造から5日以内での工場出荷を目標。店頭に並ぶ頃にはモナカやバニラが一体になり、一番美味しい状態で購入後は早めに食べるのがオススメだという。日本気象協会と連携し、年間を通して気温と販売データを分析。1瞬間ごとのデータを比較し、作り溜めしないよう細かく生産量を調整している。森永乳業はピノやMOWやPARMで森永製菓はチョコモナカジャンボやビスケットサンドなど乳業と製菓に分かれている。森永製菓はお菓子作りのノウハウで食感を生かしたアイスが多いという。「ジャイアントコーン」は1体の中で味に変化が出るよう調整。歯応えが出るようナッツは飴でコーティングされている。表面とコーンの内側は湿気から守るため表面のチョコとは別のチョコを使用。それにより食べ進むうちに異なる食感が楽しめるという。
注目のアイスジャンル”氷入りシャリシャリアイス”の紹介。シャリシャリアイスの進化を見ると、1964年に「赤城しぐれ」が登場し、1981年にワンハンドで食べられる「ガリガリ君」が登場。平成に入り微細氷のなめらか食感が楽しめる「爽」&「クーリッシュ」が登場。パピコもこの時期からシャリシャリ系からなめらか食感になった。「アイスガイ」がセブンプレミアムで「カフェラテ氷」として復活したが、製造はアイスガイを手掛けた株式会社やまひろだという。令和に入り起こったのが氷の多重構造化。いま氷に異なる食材を重ね、専門店のかき氷を再現した氷アイスが多く登場している。その中でもアイスマンがおすすめするのが「スイカのカップアイス」だという。
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進化した最先端のすいかアイス「スイカのカップアイス」を試食。上からチョコ味ソース・スイカ味アイス・スイカ味みぞれ・チョコチップの4層構造となっている。本格的なスイカ味を再現しただけでなく、食感も楽しいと話題。
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- スイカのカップアイス
最近ではコンビニの広がりとともに、クオリティの高いアイスが手軽に買えるようになったが、その裏で問題もあるという。日本のアイスは世界進出していて、ガリガリ君はタイなど海外に工場が作られたり、あずきバーもハラル認証をとってマレーシアなどで販売されているが、地方のレジェンドアイスは減ってきているという。日本には古くから地域ごとにアイス文化が点在している。長崎で1960年代から販売されている「食べるミルクセーキ」は大きなボウルに卵・れん乳・上白糖・氷を入れて作る昔ながらの製法で、素朴な甘さが人気だ。福島には1980年代に開発されたアイスバーガーが存在する。他にも大阪のアイスキャンディーや青森のジャンボアイスなど、地域によって愛されるレジェンドアイスは様々ある。しかしコンビニの増加や後継者不足で窮地に立たされているアイスもある。モナカアイスで有名な富山では50年以上愛されてきたニ色アイスの太田屋が今年9月に閉店することが決まった。アイスマンが後世に残したいと紹介したのが秋田の「ババヘラアイス」。ババヘラは販売許可はあれど、営業場所の許可は別で取る必要があり、売れる場所が減ってきている。長崎の「チリンチリンアイス」も同様だという。もう一つが「アイス饅頭」。三重・群馬・福岡で販売されていて、東ではこし餡、西では粒餡のアイス饅頭となっているという。三重県・桑名には「寿恵広」「新栄堂」「マルマン」というアイス饅頭の御三家があるが、現在桑名に残っているアイス饅頭店はこの3店舗のみになっているという。
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次回予告を行った。
三重県・桑名市のマルマンではご当地アイスの「アイス饅頭」を販売している。まず店舗の裏にあるかまどで大粒小豆を5時間煮込み、小豆を潰さずに食感と甘さを両立させている。またミルクアイスが固まる前に小豆を投入することで、ミルクとアイスの旨味が混じり合ったマルマンだけの味を実現している。このアイス饅頭は地元でも大人気で、取材した日も4時間で600個を売り切った。マルマンは設備の老朽化などで9月末をもって閉店する。