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冬の鳥取。観光客の目当てはズワイガニの雄、松葉がに。鳥取の松葉がにの特徴は甘みの強さ、かに味噌の濃厚さだという。「ラ・コルク」では生きたカニを使ったメニューが評判。「松葉がにのクリームコロッケ」はかに味噌のソースで食す。「三朝温泉 有楽」はカニ料理が味わえると評判の温泉旅館。現代の名工にも選ばれた料理人、知久馬惣一さんが作るのは松葉ガニのフルコース。刺身や砂丘育ちの長芋を合わせた料理などが楽しめる。
鳥取・岩美町の網代漁港。松葉ガニの漁獲量日本一を誇る。11月から3月にかけて10隻がフル稼働。代々漁師の板倉淳司さん。底引き網漁で1時間ほどかけて引き上げる。真っ先に行うのは傷つかないように爪を縛ることだという。深海と同じ海水で生かす。こうして水揚げされた松葉ガニは「とっとり松葉がに」としてブランド化されている。競りの直前まで海水に入れ鮮度を保つのがこの港の流儀だという。漁師と共にブランドを守るのが競り人の綿口広樹さん。サイズごとに10ランクに分けるのが大切な仕事だという。知名度が今ひとつだという松葉ガニ。そこで県を上げて生み出したのがトップブランド「五輝星」だ。5つの厳しい条件を満たすものだけが認定される。最も高額なカニとしてギネス世界記録にも認定された。板倉さんの松葉ガニは五輝星は取れなかったが、この日、別の漁師が五輝星をとった。
オープニング映像。
とっとり松葉がにのトップブランド「五輝星」。競りで9万円で落札された。そんなとっとり松葉がにに特別な想いを抱くのがフレンチレストラン「フェデネージュ」の藤森徹シェフ。フランスで修行を積み、地元食材で独創的な料理を生み出している。今回は新作料理に挑戦するため、初めて漁港にやってきた。競り人の綿口さんおすすめの食べ方は焼きガニ。試食した藤森さんは「うまみが押し寄せてくる」などとコメント。
港の食堂「あじろカフェ なだばた」ではズワイガニのメス、親ガニの料理が評判。「親がに丼」は身や卵のハーモニーが絶妙な一品。「ラ・コルク」では親ガニのババロアが楽しめる。ほのかなババロアの甘みが親ガニの旨みを引き立てる。フェデネージュの藤森シェフは焼きガニをアレンジ。
とっとり松葉がにで仕立てる新作フレンチ。香味野菜と炒めて煮込み、濾してビスクソースに。かに味噌を加えてコクを出す。そこにアカガレイを合わせる。
とっとり松葉がにの新作フレンチを作る。ビスクソースを焼きガニやかにみそのブルスケッタ、アカガレイにかけて食す「焼き松葉がにとアカガレイのビスクソース 3種の味わい」が完成。試食した競り人の綿口さんは「カニの味がぎゅっとつまったような」、漁師の板倉さんは「上手にカニの食感も生かすし、カニの味が良くわかる」などとコメントした。
エンディング映像。
次回予告。